水道法は1957年に施行された法律ですが、このとき飲料水は
井戸水から水道水へと転換されたなどの歴史があります。
最近は、水道の蛇口を捻ればいつでも好きなときに給水できますが、
昭和の初期から中期ごろにかけての時代は庭にある井戸を使って
地下水を汲み上げて生活に使っていたわけです。
井戸水は地下水を汲み上げているものですが、
飲料水は消毒されているなどの大きな相違点があります。
消毒することで一定の安全性を得ることができるようになり、
日本の水道水は世界レベルから見たとき最も安全とされるようになったわけです。
ただ、消毒の方法においてより安全性が高く美味しい水を求めるようになった、
これは消毒されている水がカルキのニオイがあるなど
美味しくないと感じる人が増えたためです。
近年、美味しい水だけなく体に良い水、健康維持に最適な飲料水が
求められるようになりました。
このとき誕生したのが水素水やアルカリイオン水と呼ぶ市販された飲料水です。
なお、水素水とアルカリイオン水の違いは、水に水素を溶け込ませているものが
水素水で、アルカリイオン水は電気分解を施して作り出された
アルカリ性の水素が含まれた水です。
ただ、単に水をアルカリイオン化させたものものありますが、
これは必ずしも水素が含まれているとは限らないので注意が必要です。
日本工業規格に基づいた認証が必要
アルカリイオンウォーターと水素水、似ているようで全く異なる存在です。
異なるものなので、水素水と同じような健康効果への期待はできるのだろうか、
このように考える人も多いのではないでしょうか。
基本的に水素が含まれているものは同等の健康効果への期待ができますが、
単に口当たりの良さや味の良さを売りにしているものは
水素が含まれていないこともあるので、注意しなければなりません。
水素を含めたアルカリイオンウォーターは自宅でも作ることができるのですが、
これは家庭用医療機器の形で厚生労働省が医療認可を取得している
整水器を使うやり方です。
ただ、業務用タイプで医療許可を得ていない整水器もあるので、
これについても注意が必要です。
なお、家庭用医療機器の場合は日本工業規格でもあるJISに基づいて
認証を得なればなりません。認証における審査は、安全性・有効性・
品質確保などで行われるもので、審査レベルはハードルが高いと
されているので、厚生労働省が認可しているものは安心して使えるわけです。
ちなみに、認証を得た製品は医療機器認証番号が製品本体やカタログなどに
記載されることになるので、購入の際にはこのような知識を得ておくと良いでしょう。