年々進歩を続ける医療技術ですが、ビタミンCを利用した
新たな治療法が注目を集めています。
その治療法とは、高濃度ビタミンCを点滴で投与して
血中のビタミンC濃度を一気に高めることで、がん治療や
アンチエイジング、シミ予防などの効果が期待できると
いうものです。
がん治療については、がん細胞がブドウ糖を
栄養分にしていること、ブドウ糖とビタミンCは
構造が類似していること、がん細胞はビタミンCが
高濃度で存在する場合に間違えてビタミンCを
取り込んでしまうこと、の3点を利用しています。
高濃度ビタミンCを点滴することで、ビタミンCを
取り込みやすい環境を作ることができるため、
効果的な治療ができるというわけです。
点滴によるアンチエイジング知りたい方はこちら。
がん細胞が栄養不足になり縮小さければ
手術で切除することも可能になります。
副作用等はほとんどないため、天然の抗がん剤として
臨床での使用が進んでいます。
アンチエイジングについては、
ビタミンCが活性酸素の
一種である過酸化水素を
無害な水と酸素に分解して
くれることを利用しています。
活性酸素は過剰にたまると細胞を傷つけてしまうため、老化の原因となります。
しかし、高濃度ビタミンCを点滴すれば、
血液に流れてビタミンCが全身の細胞に
働きかけますから、肌だけではなく
臓器のアンチエイジングも期待できます。
さらに、高濃度ビタミンCの点滴を受けると、
シミの原因となるメラニン色素を分解してくれます。
他にも、吹き出物やニキビに対しても内部から
働きかけて炎症反応を抑制するため、比較的早く
肌の状態が回復します。
ソララクリニックのプラセンタ点滴は肌の内側からアンチエイジングをして、
自然治癒力を向上させます。
肌を年齢相応のレベルまで強化し、若返りを実感してみませんか。
新たながん治療の考え|がん細胞とブドウ糖の関係
かねてより、人間の生命活動はブドウ糖を主たるエネルギー源に
することで維持されてきたと考えられてきました。
しかし、実際にはブドウ糖が体内からなくなってもそれに代わる
代替エネルギーが生成されてくるのです。
それがケトン体と呼ばれているものに当たります。
このケトン体は皮下脂肪や内臓脂肪が分解されるプロセスで
生み出されるものです。
ノーマルな細胞であればケトン体をエネルギー源とすることが
できますが、がん細胞の場合はそれが不可能となってきます。
がん細胞はケトン体をエネルギーに変換する酵素を持って
いないからなのです。
このメカニズムを応用してがん治療の可能性が広がってきました。
ケトン体の果たす機能は、がん細胞の栄養源を断ち切ってしまう
だけにとどまらず、がんを誘発する酵素の動きを封じ込める役割をも
果たすのです。
つまり、これはケトンそのものに抗がん作用が付与されていることを
意味しています。
なおこのことは動物実験などですでに解明されている事実です。
そればかりではなく長寿遺伝子を元気にする作用をすることも
解明されてきました。
ちなみに、一連の経過については1931年にノーベル生理学・医学賞を
受賞したオットー・ワールブルグ博士が論文で発表していたのです。
すでに100年近く前に発見された事実が医学の世界では活かされて
こなかったのは大きな反省点と言わなければなりません。
昨今の研究では、がん細胞は正常な細胞の3~8倍にも及ぶブドウ糖を
取り込まなければ生存できないことも解明されています。
現代こそ先人の研究が活用されるべきでしょう。